不意に、ひどく懐かしい気分がよぎる事ってありませんか?
季節の変わり目の風の匂いを嗅いだり、素足で砂浜を歩いたとき、昔聞いた曲を耳にした時など・・・、キッカケは色々だと思います。

ただちょっと寂しいのは、毎日が忙しくて だんだんそういう経験も無くなって来てしまう事かもしれません。
最近こういう懐かしさに浸るのは、強烈な癒やし効果があるという事を実感し始めています。
時には心の奥底を解放して、こわばった感情をほぐしたり、疲れをリセットしたいものですよね。

ノスタルジックな気分を誘発するのに一番有効なのは、やはり一番原始的な「嗅覚」が効果的かもしれません。
金木犀の香りや海の潮の香り、昔食べた味やお茶の香りなどは、現在の感覚を一気に子供の頃へと戻してくれます。

昔よく聞いた曲を聞いたり、絵やイラストを見るという、聴覚や視覚に訴えるのも良いと思います。

ただ、そんなものが都合よく手に入らなかったり、思い出せない事もありますよね。

そんな時、映画というのは手軽だけど直接心に響く便利なツールだと思います。
この記事では、ノスタルジックな気分を味わえるおススメの映画をご紹介したいと思います。

懐かしさを作り出した映画「ALWAYS 三丁目の夕日」

ノスタルジックな気分を味わえる映画といえば、「ALWAYS 三丁目の夕日」に定評があります。

味のある原作漫画を、高度な技術で映像に再現した映画です。
その情緒の豊かさは、幼少期の朧げな記憶しかない人から、広くは平成生まれの世代にまで懐かしさを感じさせるそうです。

昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台としており、当時の貧しいけれど夢や希望がある前向きなパワーや、荒削りで人懐っこい温かな下町人情の描写も、この映画の人気の理由です。

ノスタルジック映画の定番「男はつらいよ」

「男はつらいよ」シリーズは、今更説明するまでもないような国民的な映画ですね。

「ALWAYS 三丁目の夕日」がCGやセットで再現されたイリュージョンである事に対して、寅さんシリーズは昭和当時の風景が生で撮影されているのがポイントです。
もちろん俳優たちも当時を生きた人たちで、作品ごとに当時人気のあった女優やアイドルが登場するのも、このシリーズの見どころです。

すべてが架空の物語なのに、あたかもテキ屋で渡り鳥の寅さんや、団子屋「とらや」の人々が現実に存在するような気分にさせられます。
それだけ、人々の郷愁を巧みに表現しているのだと思います。

謎の記憶を呼び覚ますレトロ映画「隣の八重ちゃん」

私個人としては、もっと一気に時代を遡った“戦前”の映画「隣の八重ちゃん」がおススメです。

思春期の女の子の、本当に些細な日常を描いた映画なのですが、その生活様式や交わされる会話を見ているだけでも楽しく、見たこともないはずの風景なのにひどく懐かしい気分になります。
白黒映画なので最初はとっつきにくいかもしれませんが、日本のルーツを遡ることで、もっと深い部分のノスタルジーに分け入る事ができるのが戦前映画だと思います。

平成生まれの人が「ALWAYS 三丁目の夕日」を見て感動するのと同じように、戦前期を知らない年齢層の人でも当時の様子に感動し、郷愁を掻き立てられるのは、ちょっと不思議な事ですよね。

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