監督:小津安二郎
出演:原節子、笠智衆、淡島千景

紀子は、北鎌倉の家で両親と兄夫婦、その子供たちと賑やかに暮らしていたが、急に決まった結婚で遠くへ引越すことになった。家族たちは、思いがけない相手を選んだ紀子の事を心配している。

紀子:ねえ、あの人に子供があること心配してらっしゃるんじゃない?

義姉:それもあるわ。

紀子:でもいいの。それはいいのよ。

義姉:でもお母様なんか、とてもあなたが可哀想だって、ゆうべもご飯の後台所で涙ふいてらした。

紀子:私、子供大好きだし…。

義姉:だけど、お父様お母様、そうお思いにならないわ。みっこちゃんだって、だんだん大きくなるでしょうし、あなたに赤ちゃんでもできれば…。

紀子:大丈夫。そのことも私、よく考えたの。きっとうまくやってけるわ。どこにだってよくある事だし、私にできないことないと思うの。

義姉:でも…。

紀子:大丈夫、大丈夫よ、お姉さん。自信あるの、私。

義姉:そう…。それならいいけど。

紀子:それに私、呑気なのかしら。お金の無いことだって、人が言うほど苦労にならないと思うの。平気なのよ。

義姉:じゃ、いいのね。

紀子:ええ。

義姉:だったら私、もう何にも心配しない。

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