映画から受ける印象って、必ずしも映像やセリフだけではない事ってあると思います。

とても雰囲気のある音楽で、独自の世界観を繰り広げている作品というのが時々あります。
そんな作品って、映画と音楽のイメージが結びついて、思い出に残るようなファンタジーを醸していると思います。

今回は、映画音楽に特徴がある「情緒豊かな」作品をまとめました。

【洲崎パラダイス 赤信号】情熱と不安で焼け付くような夜

「洲崎パラダイス 赤信号」は、ミステリアスで妖しい独特な音楽で、不安定な男女の心の揺れ動きが表現されています。

クールなジャズが流れたと思ったら、バリバリの演歌も入り、下町のワイルドでファンキーな感じが素敵で、情緒たっぷりです。

【白痴】北海道とロシアを置き換えた衝撃

「白痴」は、北海道の雪景色とクラシック音楽の組み合わせで、異国情緒たっぷりの映画です。

戦後という時代背景で北海道のロケだというのに、帝政時代のロシアの物語が妙にマッチしています。
それでいて、アイテムとして仏壇が出てきたりしても違和感がないという、不思議な世界観を醸しています。

【挽歌】日本に根付いた洋楽文化の世界

「挽歌」は、ヨーロッパ的な雰囲気の漂う、音楽が物悲しくて美しい映画です。

北国の物悲しげな情景と物語に、越路吹雪の歌うシャンソンが良く合っています。

居酒屋などで『ともしび』を合唱する様子からは、当時流行っていた「歌声喫茶」の雰囲気が伝わってきました。

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