叔父さんとか叔母さんって、ちょっと遠くてあまり馴染めない存在という気がしてしまいます。

ところが人によっては、すごく親しくて、良い関係を築いている人たちも いるという事が分かる映画があります。
親には言えないような話題で相談に乗ってくれたり、時には友達のように一緒に遊ぶ様子を見ていると、ちょっと羨ましい気分になります。

今回は、ステキな叔父さんを描いた映画をまとめました。

【朧夜の女】甥が引いてしまう、やんちゃな叔父

「朧夜の女」は、チャキチャキの江戸っ子の叔父と、弁護士を目指す生真面目な甥の男同士の関係が描かれています。

この映画に出てくる叔父さんは、甥の父親がいない事もあって、とても親身になってくれる人です。
母親との考え方の違いに困ったら相談に乗ってあげるし、時には悪い遊びを教えたりして失敗もしてしまいます。

だけど甥が切羽詰まった時には、自分の家庭の平和を顧みずに助けてくれるという、父親とは違った頼もしさがありました。

【お茶漬の味】頼りになる、偉い叔父さん

「お茶漬の味」に出てくる叔父さんは、大手企業の出世コースに乗っているらしい頼もしい人です。

一方 甥っ子は呑気な性格で「叔父さんに付いて行けば安心♪」という雰囲気が伝わってきます。

甥っ子は叔父さんに、就職の際の保証人になってもらったりしていますが、世話になっているだけでもありません。
叔父さんに競輪やパチンコ、B級グルメなど、色々と流行りの遊びを紹介したりします。

甥っ子が叔父さんにご飯をおごってあげたり、遊びに連れ出して2人で楽しく遊ぶ光景が、とても良い感じでした。

【愛より愛へ】ズレているようで、本当は大活躍している叔父さん

「愛より愛へ」は、甥っ子とその両親との間で、仲介役に奔走する叔父さんの物語です。

この叔父さんは、恋人との結婚を反対されて家出した良家の坊っちゃんである甥と、ほとんど意地になって反対している親との、両方から頼られる存在です。

彼は、甥と親との間を行ったり来たりしますが埒が明かず、ついに「椿姫」の父親のような行動に出ます。
甥の相手の所へ出向いて「彼の将来のために別れて欲しい」と、直談判してしまうのです。

恋人の方でも相手の将来を案じていたし、叔父さんも感じの良い人だったので、彼女は別れる決心をします。

ただ この対処法は ちょっと時代錯誤な手段だったらしく、親を納得させる事は出来ませんでした。
むしろ彼が荒療治を行った事で、親は逆に「可愛そう」という気分にさせられます。

そして この両親の心境の変化が元になって、ついには一件落着してしまいます。
この場合の叔父さんは、ちょっとした憎まれ役を買って出た感じでした。

憧れの「叔父さん」

昭和の「叔父さん」といえば、忘れてはならない人がいました。

時代はもはや昭和初期ではありませんが、庶民の心の故郷のような「寅さん」は、満男くんにとって誰よりも頼りになる存在という感じでした。

確かに こんな叔父さんがいてくれたら楽しそうですが、これも一種のファンタジーなのかもしれません。

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